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TBMが新素材をリサイクル ヨドバシなど店頭に回収拠点

2020/11/24

ニュース

素材開発スタートアップの株式会社TBM(東京・中央)は小売店と共同し、使用済みの新素材「ライメックス」を回収する拠点を店頭に設置する計画を発表。ヨドバシカメラやDCMホールディングスから20億6000万円を資金提供された。脱プラスチックの動きが広がるなか、リサイクルの仕組みを作ることで環境に配慮した新素材の利用拡大を加速させるものとみられる。

買い物袋などに使われる石灰石が主原料の「ライメックス」は石灰石を砕いて樹脂などと混ぜた素材。
プラスチックに代わる代替素材として注目され、すでに買い物袋や食品の包装材に使われている。石油由来のプラスチックに比べて製品化までの二酸化炭素(CO2)排出量が少ないとしてる。

ドラッグストア大手の薬王堂や電通などからも出資を受けることが決定し、年内に出資元企業が運営する小売店で、ライメックスやプラスチックごみを回収する拠点の設置を開始していく。TBMは7月、廃プラスチックを原料に50%以上使った素材「サーキュレックス」の販売開始し、小売りの店頭で回収した資源を使い、ごみ袋などの製造を手掛けている。

しかしながら課題もあり、新素材を循環させるには流通量を増やすこと必須となる。
これに賛同した電通は消費者の認知度を高めるためのマーケティングや大企業向けの営業を支援する方針を打つ出している。
TBMは21年春にも宮城県多賀城市で量産工場を稼働し、シート状素材の供給量を増やす計画。新工場で60人以上を雇用するなど、調達した資金を人材採用に充てるとした計画も発表している。

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