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関西リサイクル、残留フロン回収新ライン、エアコン揺らし、捕集量1割多く。

2008/09/11

ニュース

 シャープや三菱マテリアルなどが出資する家電リサイクル会社、関西リサイクルシステムズ(大阪府枚方市、米田久仁社長)は、使用済みエアコンからの冷媒フロン回収で「揺れ」を利用した新ラインを導入した。振動を与えることでコンプレッサー内の潤滑油に溶け込んでいるフロン類を回収しやすくなるといい、一〇%程度の回収量増加を見込む。

 新ラインは自社開発で、本社工場でこのほど稼働。エアコンの室外機から冷媒フロンを吸引しボンベに詰める作業中に、室外機が並ぶラインが三分間上下動を繰り返す。ラインのすき間から棒状の部材が飛び出し室外機を一定間隔で突き上げる構造だ。

 潤滑油を揺らし空気と触れ合う表面積を増やすことで、油中に溶け込んでいるフロン類が揮発しやすくなり、それを捕集する仕組み。従来の回収では単に吸引するだけの処理が一般的だった。

 同工場は冷媒フロンを吸引するラインが三本あり、それぞれ室外機六台を同時に処理できた。今回ライン数も五本に増やした。使用済みブラウン管テレビの処理を三重県の第二工場に移したスペースを活用した。解体などに伴う粉じん対策として大型集じん機も設置。一連の投資は数億円規模になったもよう。

 同社の二〇〇七年度の冷媒フロン回収量は百二十トン。エアコンのほか冷蔵庫からも冷媒フロンを回収しているが内訳は明らかにしていない。回収したフロン類はほとんどフッ素樹脂原料やフッ化カルシウム(蛍石)に再生している。

出典:日経産業新聞


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