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日清食品梅林卓也氏―紙容器に替えCO2削減(エコの担い手たち)

2008/05/23

ニュース

4月から店頭に並んだ日清食品の即席めん「カップヌードル」が大きく変わった。外見を見ただけでは気付きにくいが、容器をポリスチレンから紙製に切り替え、環境配慮を強く打ち出したのだ。二酸化炭素(CO2)の排出削減につながる。マーケティング部第1グループ主任の梅林卓也氏(35)は、「気軽に環境貢献できる製品として消費者に訴えたい」と意気込む。

マーケティングの立場からカップヌードル事業に携わっています。これまでに何度も製品を刷新してきましたが、環境配慮姿勢をいかに打ち出すかはいまや欠かせないテーマです。私自身は特に環境意識が高いわけでもありませんが、何ができるかを考えるのは興味深いですね。

昨年三月、繰り返し使える別売りのカップを用意し、使い捨て容器をなくした詰め替えタイプ「カップヌードルリフィル」を発売。ごみの削減などを狙った。

新しい食の「エコ・スタイル」として提案しました。真空パックされためんをプラスチック製のカップに詰め替え、お湯を注いで食べられるようにしました。包装材料に使う樹脂の量を従来より四割減らせます。

大規模店舗などを中心に展開しています。当初は企業、官公庁や環境意識の高い方々からの需要が中心かと思いました。しかし一般の消費者からの反応も想像以上で、驚きました。フライ技術を改良してめんの容積を二割ほど圧縮したため、持ち運びなどにも便利になりました。そのため登山や海外旅行などのニーズを満たしたのも大きかったです。

次の一手が「ECOカップ」と名付けた紙製容器。温暖化対策を柱に据えた。

カップヌードルやカップヌードルカレーなどレギュラーサイズ九製品で四月出荷分から旧来のポリスチレン容器から紙製容器に切り替えました。ポリスチレンの原料となる石油資源を使わず、バイオマス(生物資源)の紙にすることで、CO2排出量を二割削減できます。牛乳パックなどと同じように古紙としてリサイクルもできます。

紙製容器は強度をポリスチレン容器に比べ二倍高めました。めんの品質を長く保てる効果もあります。スープをスムーズに飲むため、カップの口当たりをよくする加工もしています。いつものように「おいしいから」とカップヌードルを手にしてもらいたい。気負うことなく環境に役立つ行動をしていると消費者に感じてもらえたら成功ですね。

今後はこうした環境対策を他の製品にも広げる考えだ。

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