日本原電:原発の廃材、ベンチに再利用 福井・敦賀原子力館に設置 /北陸
2008/07/12
ニュース
日本原子力発電は8日、廃炉となった原発の廃材を使ったベンチを、福井県敦賀市明神町の敦賀原子力館に設置した。廃材のうち放射線レベルが十分低く、放射性廃棄物として扱う必要のないものを再利用する「クリアランス制度」を活用した。原電は「原発が廃炉を迎える中、リサイクルは世界的に必要な技術で、その宣伝の一環」としている。
設置されたのはベンチ5脚とテーブル一つ。01年に廃炉となった原電東海原発(茨城県東海村)の廃材のうち、燃料取り換え機の土台に使った炭素鋼を利用した。東海原発のクリアランス対象の廃棄物は約4万トンで、うち400トンが原子力安全・保安院の認可を受け、ベンチや遮へい体などに再利用している。ベンチは北陸電力志賀原発(石川県志賀町)や日本アイソトープ協会などにも設置されている。
出典:毎日新聞