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家畜排せつ物や廃材、有機物から熱エネルギー、トラスト企画が発生装置。

2008/07/24

ニュース

産業廃棄物処理のトラスト企画(福島県いわき市、宮野悦甫社長)は家畜の排せつ物や廃材、汚泥などから熱エネルギーを発生させる小型の熱供給装置を開発した。年内に販売する。重油に代わるバイオマス(生物資源)エネルギーで二酸化炭素(CO2)の排出を抑制、燃料コストも削減する。従来品の十分の一程度に小型化し、原油高が負担となっている農家や工場などに売り込む。

 農林業や畜産業、食品工場などから排出される有機物を、熱発生の燃料として再利用する。草木や廃材は細かく砕き、家畜の排せつ物は堆肥(たいひ)化し、汚泥は乾燥させる。これらの有機燃料をバイオマスガスに変換しバーナーで燃焼すると、八百五十―千百度の熱エネルギーを発生する仕組み。

 発生した熱は蒸気や温水としてビニールハウス用の燃料や工場の暖房向けに使えるほか、既存のボイラーとの併用もできる。約五十キログラムの有機物からは、重油約二十万キロカロリーに相当する熱エネルギーが得られる。

 燃焼装置の大きさは高さ二メートル、横三メートル、奥行き二メートル。従来より小型で、小規模の農家や工場が導入しやすくした。また、装置の起動時には再利用した廃食油を使い、起動後は自家発生した熱エネルギーを循環させてまかなうため、CO2をほとんど排出しない。

 販売価格は八百万―一千万円を予定。重油コストの削減効果で、設備投資の費用は二―三年で回収できると試算する。重油代の高騰が農業や製造業の経営を圧迫する中、熱エネルギーを自家発生できる装置の需要は高いとみて、普及を図る。

出典:日経新聞:地方経済面 (東北B)

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