日本最大級の産業廃棄物処理業者・リサイクル業者検索サイトです。

0120-33-8508

受付時間:10:00~18:00 (土日祝日除く)

エコノハサーチ

スマホ版メニュー

割りばしを紙や燃料に、農水省、北九州などで実験、資源の無駄批判回避

2008/06/09

ニュース

飲食店で捨てられる割りばしを回収し、バイオ燃料や紙に再利用する試みが農林水産省を中心に始まった。モデル地区に北九州市など四地区を選び、三年後をメドに再資源化の仕組みをつくる。環境問題が主要議題になる七月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)を前に、参加国から「割りばしは資源の無駄遣い」との批判を避ける狙いもありそうだ。

林野庁によると、二〇〇六年に日本国内で流通・消費された割りばしは二百五十億一千万膳。一人あたり年間百九十五膳を使う計算だが、ほとんどが飲食店や家庭で使用後にそのまま廃棄されている。

大量に捨てられる割りばしを資源としてリサイクルできないか農水省が検討した結果、割りばしを植物や木材などからつくるバイオ燃料や木くずを固めた「木質ペレット」、製紙原料の一部に転用できる見通しが立った。割りばし三膳でA4のコピー用紙一枚、二千五百膳で箱入りティッシュ十五箱分の紙に生まれ変わるという。

農水省は実験拠点として、まず北海道帯広市、福島県いわき市、高松市、北九州市の四市をモデル地域に指定する。各自治体は飲食店関係者らを交えた地域協議会を六月中にも発足。回収に参加した小売店や飲食店に回収ボックスを置いて、集めた割りばしをバイオ燃料の製造施設や製紙工場に引き渡す。

四地域ではまずバイオ燃料よりも実現可能性が高い紙へのリサイクルを優先的に進める計画。同省は各地域の回収実態や資源利用の状況を分析し、バイオ燃料の生産技術向上や割りばしの回収方法の改善などにつなげる考えだ。

神戸市を中心に廃棄物処理サービスを展開する藤定運輸

一覧へ戻る