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もみ殻から先端材料 抽出技術を開発

2008/09/23

ニュース

 栗本鉄工所は大阪大学などと共同で、もみ殻から省燃費タイヤや半導体封止材などに使う高純度シリカ(二酸化ケイ素)を取り出す技術を開発した。このほど全国農業協同組合連合会(全農)などと量産化に向けた実証設備を建設、2010年度の事業化を目指す。原料の大半を輸入に頼るシリカは資源高の影響で過去2年間で価格が2倍程度に急騰している。農産廃棄物を活用し、国産技術で安定供給を目指す。

 実証設備として滋賀県に1日10キログラムのもみ殻を処理できる装置を稼働させた。栗本鉄工所、阪大、全農のほかプリント基板を製造する昭和KDE(東京・渋谷)も運営に参加する。09年度までに量産技術を確立し、新潟県や東北地方など稲作の盛んな地域に量産設備を建設する計画。
 新技術は、もみ殻をクエン酸やシュウ酸などに浸し、セ氏600度以上で焼却、純度99.5%のシリカを取り出す。実験では、1キログラムのもみ殻から150―200グラムのシリカを抽出できた。

 高純度シリカはコンクリートやプラスチックの補強剤などにも使われており、国内の年間使用量は6万トン程度とみられる。もみ殻は国内で年間約200万トン発生しており、5分の一に当たる40万トンをこうした処理に回せれば、国内需要をすべてまかなえる規模になるという。大規模な脱穀場のそばに量産設備を設置することでコスト競争力を確保する考えだ。
 高純度シリカの原料となるケイ砂やケイ石はほとんどが輸入だが、採掘時に河川の水質悪化が懸念されるなどで、中国やインドなどの主要産出国は採掘規制を強化、価格が高騰している。

出典:日経速報ニュース


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