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【農研機構】バイオマス植物として活用される「オギススキ」の新品種を開発|CO2排出量削減へ

2022/10/20

ニュース

 「オギススキ」は、オギとススキの自然雑種で日本に自生している植物。オギススキの活用により「2050年カーボンニュートラル達成」への大きな一歩が踏み出せると期待されているが、国内でのオギススキの利用はまだ限られている。普及が進んでいない要因の一つとして、オギススキは種子生産できないことが挙げられる。

 メリットとして種子の拡散による自然生態系の撹乱の恐れがないことが挙げられるが、草地造成のためには多くの株を増殖し移植する必要があり労力がかかる。その問題を解決すべく、草地造成の労力が大幅に削減できる新品種「MB-1」と「MB-2」を開発した。

 オギススキ新品種の活用法の一つとして、バイオマス植物として火力発電所などの燃料にすることが考えられる。バイオマス植物に含まれる炭素は光合成で大気中から吸収されたCO2で、石炭等の代替燃料として活用すれば、温室効果ガス削減に貢献できる。また、オギススキは永年生植物であるため一度草地ができると毎年の耕起・鎮圧・播種・除草剤散布などが不要で、耕作放棄地に導入することで耕地の省力管理ができる。
 
 このような多様な利用方法の普及を目指し、公設試験場や民間企業との連携を進めている。

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