【和歌山】木質バイオマス発電所で地域内の資源循環|未利用木材をエネルギーに
2022/11/21
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和歌山県内産出木材を燃料に活用する「有田川バイオマス発電所」の稼働開始から1カ月。
同社によると、年間発電量は一般家庭1600世帯分に相当する6700メガワット時を見込み、固定価格買取制度により、全量を「関西電力送配電」に売電する。燃料の年間約1万トンの木質チップは、全て県産の未利用木材でまかない、地域林業に貢献する。発電で生じた熱は、チップ乾燥に使うほか、近隣の温泉施設「かなや明恵峡温泉」でも活用し、地域内の資源循環を目指すという。
発電所の出資に関しては、地域住民や個人投資家が出資者となる市民出資型ファンドも導入。11月6日、有田川バイオマスがきびドームで開催した出資説明会には、オンライン配信を含め約20人が参加した。発電所の概要やファンドの仕組み、申込手順を説明し、10件を超える質疑応答が行われた。ファンドの募集金額は500万円。完工と同時に募集を始め、11月9日には186万円が集まった。
同社役員の原見健也さんは「皆さんと一緒に有田川バイオマスを育てていきたい」と抱負を述べた。