【日本製紙】紙生産停止の勇払事業所でバイオマス発電所の営業運転始まる
2023/02/06
ニュース
大手製紙会社の日本製紙は、紙の生産を停止した苫小牧市の事業所で、新たにバイオマス発電所の営業運転を開始しました。
日本製紙は、苫小牧市にある勇払事業所で昭和18年から新聞紙や上質紙などを生産してきましたが、国内の紙需要の低迷を理由に、3年前に紙の生産を停止し、ケミカル事業のみを続けてきました。
こうした中、事業転換の一環として、大手商社と「勇払エネルギーセンター」という合同会社を設立し、2日から事業所の敷地内で、バイオマス発電所の営業運転を始めました。
日本製紙によりますと、燃料には海外から調達する木質チップやパームヤシの殻、建材などに使うことができない道内の木材を使用するということです。
また、出力は7万4950キロワットと、バイオマスのみを扱う発電設備としては、国内最大規模だということで、つくられた電気は、すべて北海道電力に売却されます。
日本製紙は「これまで製紙事業で培った発電技術のノウハウを生かして二酸化炭素の排出量の低減と地域の電力の安定供給に貢献していきたい」とコメントしています。