【はなまるうどん】高松市に廃棄うどんを提供へ|地元のバイオマス発電に利用
2022/11/14
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さぬきうどん店を全国展開する「はなまる」(本社・東京)が、製造工程で出る廃棄うどんを高松市に提供することになった。高松市は提供された廃棄うどんをバイオマス発電の実験に活用する予定だ。廃棄うどんの投入量を4倍にし、発電量がどれぐらい増えるか検証する。「うどん県」とも呼ばれる香川ならではの発電方法で、脱炭素やフードロス削減につなげる。
これまで高松市は、地元でうどん店を経営する「さぬき麺業」から1日あたり約20キログラムの廃棄うどんの提供を受けていたが、市の取り組みを知ったはなまるから提案があり、10月末から新たに1日あたり約60キログラムの提供を受ける協定を結んだ。投入するうどんの量は4倍程度に増え、発電量が増えたかどうかがより検証しやすくなる。
10月にあった協定締結式で高松市の大西秀人市長は「実験を拡大し、食品ロス削減の推進やクリーンエネルギーの創出につなげたい」と抱負を述べた。はなまるの前田良博社長は「創業の地である高松市に少しでも恩返しをしたい」と話した。
香川県には大規模なバイオマス発電設備がこれまでなかったが、坂出市に国内最大級となる発電所を建設し、25年に運転を開始する計画がある。燃料には木質ペレットを使う。