DOWAホールディングスのシンガポールの子会社 新焼却炉稼働
2017/05/25
ニュース
5月24日、DOWAホールディングスの子会社であるDOWAエコシステム株式会社が、シンガポールで廃棄物処理事業を行うテクノケム・エンバイロメンタル・コンプレックス(TEC)において、新焼却炉の稼働を開始したと発表した。
同社のアジア進出は、2009年。シンガポールの他にインドネシア、タイ、ミャンマーなどでリサイクル事業を行っている。特にシンガポールは、製薬・化学産業の成⻑が促進されており、同産業からの固形有害廃棄物の増加が見込まれている。その処理能力において逼迫されることは必須であり、同社はより一層、力を入れている。
新しい焼却炉は、シンガポール西部のトゥアス工業地区にある同社の敷地内に設置され、処理能力は1日36t。従来より約2倍となる。また、着⽕時以外には、補助燃料を使⽤せず廃棄物を完全燃焼することが可能で、固形廃棄物を焼却処理する際発生する CO2の量を⼤幅に削減することができる環境に配慮した優れものだという。
同社は、有害廃棄物のほぼ全品⽬の処理ライセンスを取得しており、特に、液体廃棄物処理を得意としている。今後、製薬や化学系の難処理廃棄物、固形有害廃棄物などを中心に受け入れていく。