AGF、ボトルコーヒー主力商品でPETボトルからPETボトルへのリサイクル導入完了
2012/09/24
ニュース
味の素ゼネラルフーヅ(AGF)は、「ブレンディ」ブランドのボトルコーヒー主力商品で、PETボトルからPETボトルにリサイクルする方式を採用した環境配慮型の新しいボトルの導入を完了する。10月1日発売の「ブレンディ ふわり薫る挽きたてホットカフェオレ」280mLのリニューアルによってブレンディ12種は、新PETボトルになる。
新PETボトルは「フレンドリーボトル」の名。PETボトルをケミカルリサイクルする世界唯一の技術を使い、使用済みPETボトルから再生PET樹脂を作り、原料の一部にする。PETボトルのケミカルリサイクルは、使用済みのPETボトルを化学的に分解し、PET原料に戻してPET樹脂として利用。石油由来原料で作る新品と同等の品質に再生できる。
回収された使用済みPETボトルは現在、約9割が卵を包装するパックや食品用トレーといった品質が低下した製品にリサイクルされている。しかし、AGFが導入したケミカルリサイクルは、新品並みのPETボトルが製造できる。この技術は東洋製缶のグループ会社が開発した。内閣府食品安全委員会で食品容器への使用が承認されている。
ケミカルリサイクルで再生したPETボトルを使用することで、原料の石油資源を年間約60%削減し、製品の製造、消費、廃棄の各段階の環境負荷を定量的に把握・整理して表示する手法「LCI」でエネルギー負荷を約20%低減する。ブレンディのボトルコーヒーは、新製品のほか900mL、500mL、「黒エスプレッソ」の各シリーズがある。
出典:日経BP環境経営フォーラム