7月 鉄スクラップ市況情報
2016/08/05
ニュース
8月1日、日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)が、7月の国内鉄スクラップマーケット情報を発表した。関東地区の7月末価格はH2で17,000円から18,500円(前月末比500円~1,000円安)で、小規模な下落となった。
輸出向けFOB価格は、イギリスがEUを離脱したことによる急激な円高とそれに逆行する修正の動きによって、7月初旬に一旦値下がりし、中旬以降は値上がりした。円建てで契約する韓国向けに対し、米ドル建てで契約するベトナム向け価格は為替に依存するため、1ドル100円から105円に修正された時点で、ビレットに対する緊急輸入制限が最終決定したことに加え、約2,000円の値上がりをみせた。
電炉が夏季の炉休に入り、鉄スクラップの購入増は当面見込まれないものの、夏枯れによる市中回収量は低迷しており、海外からの需要によっては、価格が上昇する可能性もあるとみられている。