古紙在庫37%増 5月末、段ボールの減産響く
2023/06/15
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関東製紙原料直納商工組合(関東商組、東京・台東)がまとめた5月末の在庫(32社分)は、段ボール・新聞・雑誌の3品合計で3万4405トンと、前年同月末比で37.1%増えた。前年を上回るのは6カ月連続となる。段ボールの減産の影響が大きい。
段ボール古紙の在庫は1万6696トンで同41.3%増、雑誌古紙は1万1122トンと同54.3%増、新聞古紙も増加に転じ6587トンで同8.5%増えた。製紙会社への出荷量がいずれも前年を下回っている。
段ボール原紙の生産が振るわない影響が広がっている。雑誌古紙の出荷減も、主に使用する白板紙の生産が伸び悩んでいることに加えて、配合する段ボール原紙向けが減っている。新聞古紙は原料にしているコピー用紙などの需要減少が背景にある。