家畜のふん尿を活用したバイオガス発電 県などが連携協定
2023/04/18
ニュース
G7農相会合が開かれるのをきっかけに家畜のふん尿を地域で集めて行う発電システムを実現し循環型農業を目指そうと、県や新富町が畜産ふん尿を利活用する会社と連携協定を結びました。
連携協定を結んだのは、県と新富町、それに、すでに新富町の牧場で畜産ふん尿から出るバイオガスを使って発電するプラントを設計した北海道のプラント設計会社です。
協定では、地域の畜産農家から集めた家畜のふん尿をバイオガスプラントで発電に利用し、さらに、ふん尿を肥料としても活用することで、循環型農業の仕組みづくりを目指すことにしています。
行政側は畜産農家からふん尿を集める調整や肥料としての活用を検討するほか、企業側は発電方法や肥料化の技術などの検証や試算を行うということです。
バイオガスプラントは多額の費用がかかるなど課題も多く、今後、数年かけて検討を進め、実用化を目指していくということです。
新富町の小嶋崇嗣町長は「ふん尿処理が問題となっていた畜産農家にとって、大きな効果のある技術で、導入や運営のコストなど経済的な問題も含めてクリアにしていきたい」と話していました。