エコノハサーチ

　生活ごみを集積場所まで持って行くのが難しい高齢者を支援しようと、松山市は職員が自宅の玄関先まで出向いてごみを収集する取り組みをことし3月から始めることになった。
　
松山市は、去1１月から高齢者支援の試験運用として生活ごみを集積場まで持っていくことが難しい高齢者の自宅に週に1回、市の職員が出向いてごみを収集する取り組みを市内の一部の地区に限定して実施していたが、この取り組みを今年3月から本格的に実施する予定で、サービスの電話予約を開始した。
　
　対象は市内全域の１人暮らしをしている65歳以上の高齢者で、要介護1以上や身体障害者手帳1級か2級を持っている人などで、市内で500人ほどが想定されるということだ。
　
　試験運用期間、市の職員が訪問する際に、転んで身動きが取れなくなっていたお年寄りを助けたケースもあり、1人暮らしの高齢者の見守りにもなればと考えている。
　
　野志市長は「ごみ出しの負担を減らすとともに必要に応じて声がけをすることで社会的な孤立を防ぎたい」と希望を述べた。