【新規出店情報】コストコ滋賀県に進出|東近江市の地域活性化へ
2022/09/14
ニュース
滋賀県東近江市の小椋正清市長は、令和4年2月に行われた定例会見で、東近江市にコストコを出店する可能性があると発表した。
無事に開店すれば滋賀県初の出店となる。
滋賀県でコストコを誘致するための取り組みが開始したのは、平成26年頃だった。
我こそはと一番に名乗りを上げたのが東近江市で、3年後には栗東市も混ざり、最有力候補と囁かれていたのは栗東市だった。
しかし、それも一時のことで、平成30年に出店のための調査を開始すると周辺住民の反対活動が始まり、平成31年には誘致を断念せざるを得なかった。
一方、東近江市は長期に渡って誘致活動に取り組んでいたので、令和4年2月にコストコ運営会社のコストコホールセールジャパンより出店方針がフィックスしたという電話連絡が入ったという。
東近江市は滋賀県の南東部に位置しており、甲賀市や近江八幡市、竜王町、彦根市、さらに三重県とも隣接している。
ラ コリーナ近江八幡、彦根城、三井アウトレットパーク滋賀竜王等、滋賀県指折りの観光地や他県へのアクセスが抜群で、交通の要衝となっていることも、コストコ誘致成功の鍵だろう。
名神高速道路・八日市ICから800mほど北へ行ったところにある80,000㎡の農地を計画地としており、今後は土地売買手続きを進め、ことが円滑に運べば令和6年夏ごろに開店する可能性もあるという。
しかし、コストコの出店条件は
- 半径10kmの人口が50万人以上
- 企業の多い地域
- ガスステーション用敷地を含む敷地面積が33,000㎡以上
- 建設面積は約14,800㎡
- 800台以上の駐車場収容台数が確保できてアクセス良好な土地
など、クリアするには難易度が高い。
東近江市の人口はコストコの出店条件には届いておらず、令和4年8月時点で112,700人となっている。
満たしていない条件があるにも関わらず、東近江市で計画が進行するのは、計画地である農地から半径20kmの人口は50万人以上で、半径30kmともなると90万人を超えるからだろう。
人口以外の条件を問題なくクリアし、名神高速道路・八日市ICと近接していることから、高速道路利用客の来店が期待できることも後押しとなったと推察される。
建設は、800台以上を収容できる駐車場を備えた1階建ての店舗が予定されており、来場者数5,000人/日、雇用規模約500人を想定。
コストコは、令和12年までに50店舗を目標として新規出店を推し進めている。
今年の6月は国内に31店舗を構えることに成功したが、関西エリアには建設中を含めてもたった5店舗で、東近江市が6店舗目となる。
ハードルが高いコストコの出店条件により、都心部以外の出店が難しくなっているため、大阪〜名古屋間の店舗は岐阜羽島店のみ。
東近江市のプランはその空白地を埋めることになるので、周辺住民の注目も当然集まっているだろう。
コストコの建設が進めば、名神高速道路沿いの大型商業施設として、三井アウトレットパーク滋賀龍王に負けじとも劣らない東近江市地域活性化の要となることも期待されている。