【JEPLAN】「PET」リサイクルを強化|融資額24億円達成
2022/09/07
ニュース
川崎市に本社を構えるJEPLAN(ジェプラン)は、イギリスの投資会社等を引き受け先とする第三者割当増資で24億4000万円の調達に成功した。
工場の新設、リサイクル関連の研究開発にあてられる。
JEPLANはペットボトル原料の再利用を手掛ける企業で、ペットボトル等の原料にもなっているPET(ポリエチレンテレフタレート)を再生する独自のノウハウを持っている。
結晶化による分離や蒸留などの方法を組合せ、PETの元となる分子のみを抽出する手法は、一般的な方法と比較するとたくさんの不純物を除去できるという。
JEPLANは川崎市でこの技術を駆使したリサイクル工場を運営しており、ペットボトル約10億本分相当の2万2000tの年間処理能力を持つ。
高まり続ける需要に応えるため、近い将来、新たな工場を建設する。
リサイクル時に使用するエネルギー量を低減させる手法の開発も加速させる。
技術を確立した際には、国内外でライセンスを提供するという。
ペットボトル使用量が多いアメリカや環境意識の高いヨーロッパなどでは関連企業に売り込みをかける。
なお、第三者割当増資は、日本に拠点を持つベンチャーキャピタル(VC)のMパワー・パートナーズや第一生命保険、東京海上日動火災保険、英投資会社のベイリー・ギフォード・シン・ニッポンなどが引き受けた。