【ミダック】ごみ焼却で排出のCO2埋め立て技術実用化へ
2022/08/18
ニュース
ミダックホールディングス子会社の株式会社ミダックは、ごみの焼却処理で出るCO2を微細な煤塵(ばいじん)に固定、定着させて、埋め立てる技術を実用化する。
今回の技術は、約5年間早稲田大学の地盤工学研究室との共同研究で確立。
産廃処理で発生するCO2の排出量削減につなげるとしている。
焼却炉から出るCO2を取り出し、物が燃えた際に発生・飛散する微細な物質「すす」などの煤塵に吹き込む。
化学反応でCO2が炭酸カルシウムなどの物質に変わり、煤塵にとどまる。
出来た煤塵は、埋立地への使用を想定している。
特定の条件下では、煤塵1gあたりに最大0.14gのCO2を固定できるとしている。
ミダックの試算では、静岡県浜松市にあるミダックの最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」で、最大14万3000tのCO2を貯留できる。
環境省によると、18年度の国内での廃棄物分野の温暖化ガス排出量は3782万t。
このうち、焼却処理が主な原因であったため、削減できる技術開発が課題だった。
ミダックと早稲田大では、CO2を煤塵に効率良く固定できる条件を探る。
なるべく早い実用化を目指すとしている。