【星野リゾート】歯ブラシの回収や再資源化への取り組み
2022/08/11
ニュース
本社を長野県北佐久郡軽井沢町におく総合リゾート運営会社の星野リゾートは、歯ブラシを捨てない仕組みを構築し、プラスチックの資源循環の実現を目指している。
使用済み歯ブラシを回収・リサイクルし、また歯ブラシとして生まれ変わらせて再利用する。
今年中に国内の全宿泊施設で導入する予定という。
星野リゾートは国内外に60施設を運営し、ビジョンとして「Globally Competitive Hotel Management Company」(世界で通用するホテル運営会社)を掲げ、CSV(Creating Shared Value)経営に注力してきた。
注目度や重要性が世界で高まっているSDGs(持続可能な目標)をCSV経営を促すフレームワークとして捉えている星野リゾートは、近年、ペットボトルの廃止などさまざまな活動に取り組んできた。
今回は、2022年の内に歯ブラシを廃棄しない仕組みを国内にある51の全施設で導入すると発表。
この取り組みで年間100万本以上捨てられている使用済み歯ブラシを回収・再資源化し、歯ブラシに使われるプラスチックの資源循環を目指す。
星野リゾートが運営している「星のや」には既に導入済みで、今後はその他の施設にも取り入れていく。
使用済みの歯ブラシを回収したあとの再資源化には、東京都の株式会社JTB商事や愛媛県の昭和刷子株式会社の協力を得て実施。
法令に則ったリサイクルを行うため、行政との調整などがネックとなり、施設でのリサイクルや分別に伴って費用も発生する。
協力会社と星野リゾートとの長年にわたる取り組みを拡充することで、社会的な役割を果たしていくとしている。