【全国清涼飲料連合会】ボトルtoボトル実証実験スタート
2022/08/11
ニュース
全国清涼飲料連合会は、今年の7月から9月にかけて屋内施設の清涼飲料空容器「一元回収実証実験」を開始。
対象スポットは都内の3企業6ビルである。
現状、大規模ビルで行われている飲料空容器の回収は、ビル管理会社と自販機事業者で異なる方法が取られている。
今回は屋内施設の一元回収・処理システムを導入に加えて教化も行い、より効率的な回収を目的に水平リサイクルの「ボトルtoボトル」促進を目指す。
※8月1日から自販機横リサイクルボックスからの回収がスタート
【実施主旨】
清涼飲料業界が目指すのは「2030年ボトルtoボトル比率50%以上」「2030年ペットボトル100%有効利用」の達成である。また、今年4月に施行された「プラスチック資源循環法」により、カーボンニュートラル、資源循環の動きはますます加速する見通しで、水平リサイクルであるボトルtoボトルの推進が、国内資源循環システムへの貢献に繋がると考える。
【実施内容】
事業系回収における使用済みPETボトルは、事業系回収として収集運搬・保管・ベール化処理に一定の分別ルールがない。
排出先で分別されているケースもあれば、分別されていないケースもあり、タバコや弁当の空箱、コーヒープラカップなど飲料空容器以外のさまざまな異物混入を含め、PETボトルのリサイクルを困難にする要因となっている。
東京都の「ボトルtoボトル東京プロジェクト」の一環として行う今回の実証実験は、PETボトルをはじめとする飲料空容器の回収に際し、分別ルールに同意した施設において一元回収を実施する。
回収されたPETボトルの品質が「ボトルtoボトル」に対して与える影響、その際の自販機事業者のコスト削減・働き方改革などを検証する。
【実証実験詳細】
1.ビル施設協力企業:3企業(野村不動産・住友不動産・バンダイ)
2.実施内容:ビル管理会社(オーナー、テナント等)、自販機事業者より発生する飲料空容器の一元回収実証実験
①自販機横RBは、PETボトルと缶・ビンの2分別
②啓発活動として、開始時期より、「飲み残しの無い様に」と「分別」の二軸でアピール
③収集運搬・保管・ベール化処理は、本実証実験の回収物だけで実施