【ロート製薬】海洋プラごみをアップサイクルしたパレット導入
2022/08/11
ニュース
8月4日、ロート製薬が海洋プラスチック(OBP=オーシャンバウンドプラスチック)を素材の一部に使用したプラスチックパレットを製品の保管・荷役時の物流資材として導入すると発表した。
物流領域の環境負荷低減が目的である。
今回導入したプラスチックパレットは、プラスチック製の産業資材や医療用部品などの製造販売を手掛ける岐阜プラスチック工業が手掛けたものだ。
OBPは海岸線から50km以内の内陸部に漏出し、適正な廃棄物処理が行われていないコミュニティから回収されたプラスチック素材を指す。
OBPをアップサイクルしたパレットの導入は一般医薬品業界において初めての試みという。
ロート製薬は以前から環境負荷軽減に力を注いでおり、小売業と協業した容器回収プログラムや環境マーク「R・ecoマーク」、エコな商品パッケージなど商品開発分野で貢献してきた。
全社エネルギー管理基本方針や環境方針に則り、省エネ活動や省資源・省廃棄活動の推進も強化している。
共同配送やモーダルシフトなどを展開し、物流センターでも輸送の合理化によるCO2排出量削減に注力する部分も見られる。
2021年3月、ロート製薬は「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(CLOMA)に加盟した。
CLOMAは、海洋プラスチックごみ問題に業種の垣根を超えた幅広い関係者が携わり、革命を加速させる組織だ。
今回のリサイクルパレット導入は海洋プラスチックごみ問題への取り組みの一環で、海洋プラスチックの流出防止と削減への貢献が狙いである。