九電工 宮崎県の木質バイオマス発電会社を子会社化
2022/08/08
ニュース
4月1日、福岡市南区にある㈱九電工は、霧島木質発電㈱の株式95%を取得し子会社化したと発表した。
新たに、社長には岸田勇次郎九電工執行役員が就任した。
宮崎県霧島市にある霧島木質発電は、13年に設立し、木質バイオマス発電事業や燃料チップの製造工場を展開している。
資本金3億円、売上高は約12億6千万円(22年3月期)、従業員数は22人だ。
木質バイオマス発電は、温室効果ガスの排出に影響を与えない『カーボンニュートラル』な事業で、注目されている再生可能エネルギーのひとつだ。
九電工では、12年から太陽光発電などの再生可能エネルギー事業に取り組んできた。
今回、筆頭株主として木質バイオマス発電事業をするのは初めての取り組みだ。
過去に、宮崎県で発電所2基、木質チップ製造会社1社の共同運営実績があったため、霧島木質発電の旧株主の意を汲んで、株式を取得した。
霧島木質発電の発電所では、総出力5750kW。
約1万世帯分に当たる約4900kWの売電が可能だ。
発電に使用する材料は、霧島木質発電の子会社である霧島木質燃料が担当。
年間約7万2000tの木質チップ燃料を供給している。
霧島木質燃料は13年に設立し、資本金1千万円。
売上高は約7億8千万円(22年3月期)で、従業員数は19人だ。
霧島木質発電と、霧島木質燃料の両社の従業員は継続雇用を続ける方針だ。
今後、九電工で新たな設備投資等は未定としている。
しかし、地産地消型のバイオマス発電事業に力を入れる予定であり、東北地方 への進出も検討している。