【凸版印刷】使用済み紙おむつ再資源化実証実験ー2022年までに製品化を目指すー
2021/11/15
ニュース
凸版印刷は、住友重機械エンバイロメントを含む4社と協力し、家庭ごみとして出る使用済み紙おむつをリサイクルし、製品化できるかどうかの実証実験に2021年11月から取り組むと発表。
同実験では、一般家庭から排出される使用済み紙おむつの分別回収から、リサイクル、再製品化の活用までを行う。含有プラスチックは紙おむつの回収箱や回収袋として、パルプは建築資材の原料として活用し、2022年3月までに資源循環体制を構築するという。
廃棄物ビジネスに強い白井グループは、紙おむつの回収業務を担当。
白井グループは家庭系と事業系の両廃棄物を手掛ける企業で、AI配車システムやデジタル資源循環などの実用化に成功している。
今回の実証実験でもAIを使用し、広範囲の回収で採算がとれるか検証を行う。
AI配車システムで低炭素かつ経済的なルートのシミュレーションを行い、効率的な回収を目指す。
水処理事業を行っており、民間排水処理に関して高い技術力持っている住友重機械エンバイロメントは、水溶化処理設備の設計、および施工を担当。
年間5000トン以上の使用済み紙おむつをリサイクルし、CO2排出量37%削減に成功しているトータルシステムは、エコに配慮した処理技術の開発を担当。
凸版印刷はそれらを統括して全体のマネジメントを行い、市民の行動変容や回収品のアップサイクルを促進する
なお、廃棄物の循環利用促進を目的に、2021年7月、東京都共同事業「家庭用紙おむつの効率的回収と完結型リサイクル事業」の実証事業を公募していた。
凸版印刷の実証実験はそれに採択され、他に、小田急電鉄とユニ・チャームなどの大手企業のリサイクル事業も対象となった。