【ジェイテクト】ギ酸を活用した新燃料電池開発に成功
2021/11/10
ニュース
トヨタ自動車グループのジェイテクトは、2011年11月9日にギ酸を活用して発電する新燃料電池を開発したと発表。
ジェイエクとはギ酸を燃料化するシステムとして、固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell、PEFC)の一種である直接ギ酸系燃料電池(J-DFAFC)を進めてきた。
ギ酸水溶液と空気中の酸素だけで発電可能である点が特徴である。
ギ酸とは、アルコールの酸化によって作られ、酢酸製造や樹脂製造の副産物と言われている。ギ酸水溶液は安全性が高く取り扱いやすいうえに、環境循環性にも優れている。入手性やエコの面でも他の発電用燃料より優秀と言われている。
それにもかかわらず、多くの活用例は畜産・農業分野の飼料や防腐剤で、今回のようにエネルギー資源としての利用例は少ない。
この開発は、金沢大学辻口准教授との共同開発のもと行われ、産学連携の取り組みとして実施。
今回、50W級の実証機開発に成功。高出力化・実用化を目指し、今後も開発を継続していくという。