エコノハサーチ

9月29日、カンポリサイクルプラザ（株）の親会社の（株）タクマは、「京都の複合型リサイクル施設を運営するカンポリサイクルプラザ（株）を10月中に解散し、来年1月に特別清算を申請する」と発表した。

カンポリサイクルプラザ（株）は、1999年に（株）タクマと（株）カンポの共同出資によって設立された。当初は、一般廃棄物のみならず産業廃棄物等も手掛け、数多くの廃棄物処理やリサイクルに取り組んでいた。廃棄物の処理や再生で生じる熱エネルギーを活用する次世代型の総合リサイクルプラントとして名を馳せ、サーマルリサイクル施設、廃家電リサイクル施設などを稼働させていた。

2004年には機密文書出張裁断サービスの開始やバイオリサイクル施設の稼働など、目覚ましい発展を見せ、2005年3月期には15億円以上の売上高を計上していた。
しかし、2006年終盤、サーマルリサイクル施設から法定基準値を上回るダイオキシン類が検出され、行政からの指導で一時稼働停止を余儀なくされた。2008年3月期の売上高は約5億円と大幅に減少し、13送園を超える赤字計上となった。

再稼働した2008年9月、タクマが当社株式80％を保有して立て直しを図るも、廃棄物受け入れ量が伸び悩んで散発的に赤字決算が発生。
不安定な売上に伴い、設備の老朽化問題なども浮上し、2019年3月やむなく事業停止。施設撤去等の手続きが完了した今、当社の解散と特別清算を実施する運びとなった。
負債総額は約79億円にのぼり、ほとんどが親会社タクマからの借入金等となる。タクマは約78億円が取立不能となる可能性があるが、業績に与える影響はほぼないという。