【マレーシア】輸入プラごみ 6月からリサイクル処理費徴収へ
2021/04/14
ニュース
マレーシアのズライダ・カマルディン住宅・地方自治相は、2021年6月より海外から輸入されるプラスチックごみに対し、1トン当たり20リンギット(約532円)のリサイクル処理費を徴収すると表明。
中国がプラスチックごみの輸入を禁止した18年以降、マレーシアはプラごみリサイクル事業の最大の受け入れ国となっていたが、セランゴール州クアラランガットで大規模な汚染問題が起きたことをきっかけに、政府は100カ所以上の処理工場の閉鎖や、プラごみの輸入規制強化などの対策を積極的に推し進めてきた。その結果、19年にはのプラゴミ輸入量は33万3500トンと前年比62%にまで減少した。
しかしながら、先週、クラン港に入港した米国船に汚染ごみが積まれていたことが発覚し、問題が再度大きな話題となり、動向が注目されていた。
マレーシアは現在、プラごみの受け入れ対象国をオーストラリア、シンガポール、ニュージーランド、日本、韓国に絞り、途上国からの輸入禁止措置を実施。しかし、先進国からも含めて全て禁止にすべきとの指摘も出ている。