剪定木をバイオマス発電燃料へ サーラコーポレーション
2021/03/08
ニュース
エネルギーや暮らし関連事業を展開するサーラコーポレーション(愛知県豊橋市)は、県の公共施設の樹木の手入れで出る剪定(せんてい)木(枝や枯れ木)を東三河バイオマス発電所の燃料とする取り組みを2021年1月末から開始。全国的にも珍しく、愛知県内では初の取り組み。
これまでは廃棄物として処理されていた枝葉を有効活用すると同時に、発電燃料の安定確保を推進させることになる。
発電所は2019年に豊橋市新西浜町に完成。サーラグループの子会社が全額出資する「サーラeパワー株式会社」が運営している。
一般家庭4万世帯分に相当する年間1億5千万キロワット時を発電。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)も活用し、サーラ傘下の電力小売会社などに売電している。
発電所は1日約450トンの木質燃料を使用。三河地方や長野県の間伐材も活用しているが、大半は海外から輸入するパームヤシ殻となっている。
サーラコーポレーションは国内で燃料の安定確保に向け、県と豊橋市、木質チップ加工の松井工業(豊橋市)の参加で昨年3月に協議会を設置していた。
また、公共施設の剪定木を燃料に使うため、経済産業省へも申請済みとなっていた。