東急建設・石坂産業等が共同開発「廃棄物選別ロボット」
2021/01/14
ニュース
東急建設は7日、石坂産業(埼玉県三芳町)と建設副産物(廃棄物)を中間処理プラントで自動選別する「廃棄物選別ロボット」を開発したと発表。同ロボットはカメラ画像と距離画像、さらにディープラーニング(深層学習)による画像解析技術を活用し、対象物だけ選別してロボットアームで回収する自動化を実現するシステム。既存の中間処理プラントの手選別ラインに設置することができるという。
すでに石坂産業のプラントで試験的導入を開始しており、実際のラインで得たデータを基にしロボットに今後改良を重ねて、今春にはロボット2台体制による実用化させたいとしている。試験では選別精度の検証に加え、20年度中にロボット2台で1時間当たりピッキング数2500個の処理を目標とする。
中間処理プラントでは、風力や比重差を利用し廃棄物の再資源化を促進させる動きがある。しかしながら、現状は廃棄物の種類などにより自動化が困難で、ベルトコンベヤーに流れる廃棄物を人の手によって選別するのが一般的となっている。特にさまざまな材料が混在する建設混合廃棄物の選別自動化は簡単にはできないとされていた。