豊田通商 廃棄物処理ITに15%出資で海外展開サポート
2020/09/18
ニュース
豊田通商株式会社は資源循環の最適化に向けたITソリューション・情報管理サービスを提供する株式会社JEMS(ジェムス、茨城県つくば市)に15%出資した。今後、取締役を1人派遣する予定としている。ジェムスは産廃処理に特化したシステムを処理業者に納めている。豊田通商も自動車の鉄スクラップなどリサイクル事業を世界中で手がけており、ジェムスの海外展開を支援する方針としている。
ジェムスのITシステムは産廃処理の厳しいルールや自治体ごとの取り決めに対応しており、受注や収集車手配の効率化を画策。
今後は豊田通商が国内外での営業を支援するとともに、ジェムスのノウハウを豊田通商自身のリサイクル事業にも活用していくとしている。さらに、豊田通商グループのサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)の一つである「循環型社会に貢献」していく方針。
豊田通商は自動車工場などから出る金属廃棄物や廃棄車両を回収して加工処理するリサイクル事業を、米国や東南アジアなど世界各国で展開。
2020年度の中期経営計画からは、回収や再利用事業を指す「循環型静脈事業」を重点分野の1つに掲げており、持続可能な開発目標(SDGs)に基づく経営の強化に乗り出している。