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青森の十武建設 産廃のスギ樹皮で開発した舗装材で施工増

2020/09/03

ニュース

青森県十和田市の土木工事事業を手掛ける十武建設は、産業廃棄物として処理されていたスギ樹皮を原料に、公園などの歩道用舗装材を開発。コストを低く抑え、スギ樹皮の繊維質を生かして素材を絡ませることではがれにくい特徴があるとしている。

スギ樹皮は通常、舗装材として使われる木質チップに比べ樹皮自体が油分を含み抗菌性もあるため腐食しにくく、雑草を抑制する働きがある。

製品名は「SUGI ROAD(スギロード)」。
スギ樹皮の繊維同士が絡まってはがれにくい舗装構造にできたことが従来の工法にない独自性で、開発には国や県の支援を受け2019年に特許を取得。

原材料のスギ樹皮はスギの生産量が多い青森県の製材所から出るもので100%天然素材。木質チップ舗装はチップの接着剤として化学的製品を使うことがあるが、「SUGI ROAD」は医薬品にも使われる酸化マグネシウムを接着剤として使うため環境への負荷が少ないという。

施工費用は場所によって異なるが、1平方メートル当たりで木質チップ舗装の約半分の4000円程度。
バークのふかふかの感触を残すコンフォートタイプと、硬めに仕上げるハードタイプとを段階的に調整可能としている。

【コンフォートタイプ】
軟らかく柔軟性があり、歩行者の体にやさしく、舗装した場所が霜柱で盛り上がっても舗装が壊れにくい。

【ハードタイプ】接着剤の酸化マグネシウムの成分との相乗効果を出すことで雑草などの繁殖をより強く抑制できる。住宅の庭や花壇に適しているといい、個人向けにも販売強化していく方針。

これまで県内では十和田湖のそばにある十和田神社の参道や十和田湖温泉スキー場などに施工。県外では宮城県南蔵王やまびこの森キャンプ場(同県七ケ宿町)や山形県の自然公園などに施工した。現在、青森県十和田市の市街地保全地区の遊歩道を施工していて、施工注文も増えているという。

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