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中国の通販需要拡大の影響 段ボール原紙輸出1~5月最高

2020/07/07

ニュース

段ボール箱の原料である段ボール原紙の輸出が急増している。1~5月の実績は30万トンと同期間として過去最高を記録。中国のネット通販市場の拡大などが影響しえいるとみられる一方、国内で旺盛だった段ボール需要が一服し、製紙会社が需給調整のために原紙を輸出にシフトしているためとしている。

日本製紙連合会によると、5月の輸出量は5万2千トン。前年同月の2倍を超え、6カ月連続の前年超えとなった。1~5月も前年同期比9割増の30万トンで、1~5月として最高だった2018年の同時期より4割弱多い。6月も5万トン超と5月の輸出量を上回る見込み。

主な輸出先は中国や東南アジアとしており、中でも中国への1~5月の輸出量は前年同期の6倍超の8万7千トンで、全体の3割を占めている。

中国は米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響で欧米向けの工業製品を梱包する段ボールは低調だが、中国内の日用品などの梱包用は堅調。「コロナ第2波の懸念などで人の移動が抑えられるなか、ネット通販の需要が強い」と商社担当者は話している。環境規制の強化を背景に段ボール古紙の輸入を抑制しており、段ボール箱や原紙の輸入で補っている事情もあるという。

一方、日本では段ボール原紙の需要が減速傾向にある。工業製品の出荷がまだ鈍い中で、「巣ごもり」関連の荷動きも落ち着いたためと考えられる。

中国への段ボール原紙の輸出価格は国内価格より安く、製紙各社にとって輸出の収益性は高くないが、国内市場の需給調整もあり「今後も月5万トン台の輸出が続く可能性がある」と商社担当者は想定している。

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