国内で循環 アルミ缶リサイクル率97.9% 輸出量増加
2020/07/07
ニュース
6月19日アルミ缶リサイクル協会は、飲料用アルミ缶の2019年度リサイクル率が前年度比4.3ポイント増の97.9%になったと発表。目標とする「90%以上の維持」を5年連続で達成し、直近10年間で最高を記録したという。しかしながら、国内で回収された使用済みアルミ缶の26%強が海外に流出していることが明らかに。協会は「国内資源循環の観点から憂慮する事態だ」として今後改善していかなければならない課題としている。
協会によると、2019年度のアルミ缶国内消費量は33万418トンで、そのうち32万3600トン(97.9%)がリサイクルが実現されている。一方、輸出に回った使用済みアルミ缶は前年度比1万7千トン増の約8万7千トンで、国内消費量の26%強を占めている。
高いリサイクル率の達成理由について、協会は「使用済みアルミ缶が需要旺盛な輸出に回ったことで、国内では把握できなかった数量が貿易統計により捕捉できた」と説明している。