増加し続ける廃棄物 年20億トン 世界銀行調べ
2020/04/11
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世界銀行よると、世界で生じる廃棄物は年間20億トンに増加すると試算。今後も、急速な人口増加と都市化の影響で、ごみの量は増え続ける見通し。根本対策を取らない場合、その量は今後30年で7割増え、2050年には34億トンに達する見込みとしている。
現在、海洋汚染となっているプラスチックごみの問題は特に深刻で、プラごみのリサイクル率は1~2割程度にすぎす、その多くが海に廃棄されてる状態。
環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)は、すでに世界の海には計1億5千万トンのプラスチックごみが存在しており、さらに年間で約800万トンのプラごみが流入し続けると予測している。このペースで流入が続けば、50年に海は魚よりプラスチックごみが多くなると懸念している。
環境省によると、日本のごみ総排出量は17年度に4289万トンで、1日1人あたりの排出量は920グラム。排出量は近年、減少傾向にあるが、リサイクル率は毎年変化なく減少はしていない。また日本人の1人あたりの使い捨てプラスチックごみ廃棄量は、米国に次いで世界で2位(国連環境計画=UNEP調べ)で、早急な対応が必要としている。