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凸版など3社 使用済み紙オムツのリサイクル協業開始へ

2020/04/09

ニュース

凸版印刷、住友重機械エンバイロメント、トータルケア・システムの3社が使用済紙おむつのリサイクルで協業開始を発表。
年々増加傾向にあり社会問題化している使用済紙おむつの廃棄物が増加する問題に対して、使用済紙おむつをリサイクルする「完結型マテリアルリサイクルシステム」の構築とその後の事業展開に関する協議を開始する。

下水処理装置の住友重機械エンバイロメント(東京・品川)と紙オムツのリサイクルを手がけるトータルケア・システム(福岡市)と業務提携する。リサイクル施設の建設から再生資源の分離、製品化までを請け負う。高齢化で紙オムツの使用量が増加するなか、循環型社会の実現につなげるとしている。

トータルケア・システムが使用済み紙オムツのリサイクル技術を提供し、住友重機械エンバイロメントが水を使用して資源を分離する施設を建設。凸版印刷は再生資源として分離したパルプや樹脂を活用して、製品の開発などを担当する。3社は2022年度以降に自治体向けに事業化を目指す。

環境省によると、30年度の一般廃棄物排出量に占める紙オムツの使用量の割合は15年度から3%伸び、約7%になる見込み。環境省は3月31日、ガイドラインを定め、自治体に紙オムツの処理施設の整備を促進していた。

使用済み紙オムツは水分を多く含んでおり、焼却処理するのが困難という課題があるため、3社はリサイクルを通じて、二酸化炭素(CO2)排出量も削減可能となり環境社会へ貢献していくとしている。

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