神戸・六甲山牧場 動物の死骸約60体埋めて処理
2020/03/24
ニュース
神戸市立六甲山牧場は、六甲山上にあり、広大な敷地に乳牛やヒツジ、ヤギなどが放牧され、家畜とふれあうことができる施設として人気がある。その神戸市立六甲山牧場を運営する同市の外郭団体「神戸みのりの公社」は、牧場内で死んだ動物約60体を、内規に違反して敷地内に埋めて処理していた事実を発表。本来、動物の死骸は産業廃棄物として、家畜保健衛生所や処理業者へ運搬することが規定で定められていた。
公社によると、繁忙期で死骸を運び出す手間を惜しんだことや内規の不徹底が主な原因と説明。また、「そばに置いてあげたいという、弔いの気持ちがあった」とする飼育員の声も。
公社は、牧場に勤務する20~40代の飼育員が平成25年から昨年までの間に、主に老衰や死産で死んだ動物の死骸を一般客が立ち入りできない複数のエリアに分けて埋めていた。死骸は、ヒツジやヤギ、豚、ウサギ、アヒル、モルモットなど。
更に、28~30年には、牧場の乳牛からしぼった乳を、食品として使用不可として、一般客に未開放のエリアに散布し捨てていた。
いずれも廃棄物処理法などに抵触する可能性があり兵庫県警灘署に申告。
公社は牧場や周辺の水質・土壌調査では異常は見られないとしている。
今回の事案は、神戸市が各外郭団体に要請した不正の有無に関する調査の中で、職員アンケートや情報提供窓口への相談から発覚。