エコノハサーチ

別府市の立命館アジア太平洋大（ＡＰＵ）のアジア太平洋学部２年古川光さんは、今春、期間限定で廃棄食品を無料で提供するスーパーマーケット「あまいろ商店」を試験的に開く計画を進行中。農家やスーパーから出る食品廃棄物を減らし、貧困問題を改善し解決に導きたいとしている。

佐賀県出身の彼女は、高校時代から近所の畑で品質に問題はなくても形や色がふぞろいの「規格外野菜」が日常的に廃棄されていることに疑問をいただいていた。さらに、野菜以外の食品に関しても日本全国で大量に廃棄されている現状を間の当たりにした。
そこで、貧困で困っている人がいる一方で、食べ物が大量に捨てられている。何とか困っている人たちの救済方法を模索した結果、昨年、起業家を育成するＡＰＵの起業部に入部。

「あまいろ商店」は、オーストラリアで２０１７年にオープンした無料スーパーなどをモデルに計画を進めた。
店に並べる食品はスーパーや農家から出る規格外野菜を想定し、生鮮食品は扱わない方針。値段は設定せず、店に置いた募金箱に購入者が任意の額を入れるシステム。また、廃棄食品を使った料理を提供する食堂のスペースも考えており、３月に別府市内の施設で数日間、開く予定にしている。

現在は同市内のスーパーや農家を回り、無料での食品提供を募っている。将来的には、常時開いている無料スーパーにしたいと熱く語っている。
食料提供などの問い合わせはＡＰＵ起業部事務局まで（☎0977-78-1136）。