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北海道運輸局 阿寒湖温泉でプラごみ削減の実証実験

2019/12/24

ニュース

北海道運輸局は観光地におけるペットボトルごみの削減対策として、11月末から釧路市の阿寒湖温泉地区でマイボトルの利用を促進する実証実験を事業として開始。
道内初の試みで、地元の観光団体などと連携することで実施を可能に。この地区を訪れた旅行客らが、マイボトルに給水スポットを設けて表示し、My―Mizu(マイミズ)アプリなどを通じて広く周知させていくとしている。環境に配慮した持続可能な観光地づくりを目指す。

給水スポットは「阿寒湖まりむ館」やアイヌシアター「イコロ」などの3カ所で、阿寒山系のおいしい水道水として釧路市内の観光施設などでも販売している「くしろ阿寒百年水」を供給している。旅行者らは持参のマイボトルや有料販売しているボトルに自由に無料で給水が可能になる。有料販売のボトルは、地元に生息するシマフクロウやオオワシが描かれたオリジナルデザインの魔法瓶で、売り上げの一部は猛禽類の保護に寄付されることに。

実証事業の期間は3月末までを予定。4月からは地元の観光関係者らが事業を継続し、5月からは給水スポットを7カ所に増設する計画も。

同地区を訪れる旅行客数は、近年では海外からの旅行客も増加傾向にあり、2018年度が約160万人に上る。運輸局では、「地元の観光関係者と持続可能な観光地づくりに向けた国際認証制度の検討を行ってきた中での実践の第一歩」と話しており、2月には、その検証と今後への理解を深めるシンポジウムを開催する方針。

阿寒観光協会まちづくり推進機構の山下健一専務理事も、「課題も多いが、世界的な観光地を目指す重要な取り組み。地域一体となってしっかり進めていきたい」と前向きな考えを示している

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