三重・亀山市 廃プラ類を市施設で処理へ
2019/10/23
ニュース
三重県亀山市は、市内の事業所が排出する廃プラスチック類を、市のゴミ処理施設で処分を可能とした。
これは、環境省から全国の市町村に対して家庭ごみ等一般廃棄物処理に支障を及ぼさない範囲で、廃プラスチック類の受入れを積極的に検討するよう要請があったことによるもので、市町村の規模では珍しく自前のガス化溶融炉を持ち、ごみ処理能力に余裕がある亀山市が手をあげた。
市町村のゴミ処理施設は、通常は家庭から排出される一般廃棄物のみをの受け入れが一般的。近年、海外で廃プラスチックの輸入を禁止する措置が起き、民間での処理が停滞し問題化している。そこで亀山市は、将来的に未処分ごみが増加するのを防止する目的で、産業廃棄物の廃プラスチック類も一緒に処理する方向で動き出した。
市は2000年、市総合環境センターに全国でも早く6番目にガス化溶融炉を導入。このガス化溶融炉は日鉄エンジニアリングのシャフト炉式ガス化溶融炉で、この方式の溶融炉では、コークス替わりにペットボトルや廃プラスチック類を燃やすという。従来は600~700度の熱でごみを焼却して灰を埋め立てるが、ガス化溶融炉は1300度以上で燃やすため灰が少なく、最終処分場に困らないというメリットがある。