PCB廃棄物を違法処分
2010/07/29
ニュース
アサヒビール(東京都)は28日、同社吹田工場で有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む電気機器を違法に処分し、PCB廃棄物の保管状況について、府に虚偽の報告をしていたと発表した。
処分したPCB廃棄物の行方はわかっていないが、府などによると、電気機器に含まれるPCBは微量で、漏れ出しても周辺に影響を及ぼすほどではないという。
同社は「極めて重大な事案と認識し、再発防止と管理体制の強化などを図りたい」としている。
同社によると、2007年12月、吹田工場の冷凍機更新工事の際、PCB廃棄物特別措置法で保管と届け出が定められているPCBを含んだ電気機器2台を誤って処分。担当者が違法な処分に気付き、工事担当者が機器の回収を試みたが、すでに工事業者が処分していたという。
一方で、工事担当者ら2人は08年と09年の府への定期報告で、2台を保有しているとする虚偽の届け出を行っていたが、今年になって上司に相談。違法処分などが発覚した。同社の調査に対し2人は「PCBが微量で安易な判断をしてしまった」と話しているという。
出典:読売新聞