2008年度調査、硫酸ピッチ不法投棄初のゼロ
2010/07/12
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軽油の密造過程で発生する有害な廃棄物「硫酸ピッチ」の不法投棄など不適正処理の発覚件数が2008年度は、01年度の調査開始以来初めてゼロになったことが環境省のまとめで分かった。
04年の法改正で(1)硫酸ピッチの保管や運搬などを原則禁止し違反者は5年以下の懲役または1000万円以下の罰金(2)密造法人に罰金3億円以下を適用-などと罰則を強化したのが功を奏した形だ。
硫酸ピッチの問題は、密造が増えた01年ごろから表面化。ピークの03年度には全国で81件、ドラム缶2万8383本分の不法投棄や倉庫での放置事案が発覚、警察による摘発も相次いだ。
法改正後は減少に転じ、07年度の発覚は3件、ドラム缶127本分だった。
出典:SankeiBiz