高砂市落札できず 住民反対運動の産廃計画地
2013/10/10
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産業廃棄物処理施設の建設計画をめぐり住民反対運動が起きている高砂市梅井地区の土地の競売が9日、神戸地裁姫路支部であり、参加した高砂市は売却基準価額の3倍近い約3億2440万円を提示したが、落札できなかった。
落札額は4億5400万円。同市によると、自治体による入札参加は同支部では初めてで、結果について登幸人市長は「残念としか言いようがない」と話した。
同計画は2008年に浮上し、市連合自治会が約6万人の反対署名を県に提出。業者側は11年に住民側との協議を約束したが、連絡が途絶えた。土地所有者が今年3月、債権未払いなどで地元信金に競売を申し立てられ、9月に公告された。
これを受け、登市長は競売参加を決め、2022年度に稼働を予定する東播2市2町広域ごみ処理施設の関連用地として取得する意向を表明していた。
落札者は神戸新聞の取材に「産廃施設をつくるつもりはない」とだけ答えた。
出典:神戸新聞