高知県 ゴミ収集車にひかれた男児が死亡した事故で市に賠償責任
2016/08/29
ニュース
昨年1月、高知県高知市でゴミ収集車にひかれて小学1年の男児が死亡した事故で、男児の遺族6人が、業務の安全確保を怠ったとして、市と市の業務委託先の組合、運転手に計約7,300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、8月26日、高知地裁は計約6,500万円の支払いを命じた。
この事故は、昨年1月5日、自転車で走行中だった男児がバックしてきたゴミ収集車にひかれ、外傷性ショックにより死亡したもの。原告側は、収集車にバックする際のブザーが設置されておらず、運転手が一人で業務していたなど、市が安全確保を怠っていたと主張していた。
石丸将利裁判長は、市が、本来の業務を委託している組合と緊密な一体性があるとして、組合による収集車運行の安全確保を監督すべき立場にあると判断した。
高知市環境部と同組合が控訴するかは未定。