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高濃度放射性「指定廃棄物」処理場 候補地指定ずれ込む

2012/09/26

ニュース

 東京電力福島第1原発事故に伴い、高濃度の放射性物質に汚染された焼却灰や下水汚泥などの「指定廃棄物」の最終処分場について、環境省の横光克彦副大臣は26日、9月中としていた候補地の指定が困難であることを明らかにした。

 処分場はすでに候補地を提示した栃木県以外に、宮城、茨城、群馬、千葉の4県で予定。横光氏は「適地までたどりつかず、9月中の指定は無理な状況にある」と述べた。

 指定廃棄物は、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8千ベクレルの基準を超すもので、国の責任で直接処理することになっている。工程表によると、9月中に候補地を選定したあと、半年間ほどかけて地元説明会を開き、来年夏ごろに造成工事を開始。平成26年度から廃棄物の搬入を始める。

 環境省は今月3日、栃木県に対し、同県矢板市の国有林を候補地とする案を提示。しかし、建設阻止に向けて遠藤忠市長をはじめとする全市的な反対組織が24日に設立されるなど、地元の理解を得るのが困難な情勢にある。

出典:産経新聞

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