飯塚の産廃処分場:廃棄物撤去問題 知事が視察 飯塚市内住、住民「撤去を」 /福岡
2012/09/18
ニュース
飯塚市内住(旧筑穂町)の産業廃棄物最終処分場からの廃棄物撤去問題で14日、小川洋知事が現地を視察した。
この処分場を巡っては、廃棄物撤去を求めた訴訟で住民側が勝訴。判決は環境保全に必要な措置を業者に命じるよう、県に対して義務付けた。措置命令の内容を検討するために県が設置した調査専門委員会が8月から調査に着手し、今月5日に現地を視察している。小川知事は県の担当者の説明を聞きながら、処分場から流れ出る水の状況や、ボーリング調査の場所などを確認。「つぶさに見させていただいた。しっかり調査して手続きを進め、何とか今年度中に措置命令を出したい」と述べた。
また小川知事は住民らに「長年にわたり心配をおかけした。しっかりやらせてもらいます」と声をかけた。訴訟で原告団長を務めた梶原啓行さんは「一生懸命やるという言葉を信じて見守るしかない。汚染の元は廃棄物。全量撤去をという気持ちは変わりません。正しい結果を出してほしい」と話した。
出典:毎日新聞