長崎県 野焼きが原因の火災多発
2017/06/12
ニュース
6月に入ってから、長崎県で野焼きが原因となった火災が多発しているという。野焼きとは、民家の敷地内や農地などで廃棄物を焼却すること。廃棄物処理法で、野焼きは原則禁止されているが、あまり周知されていない。
6月2日から6日にかけて、同県では、生活ごみを燃やした、いわゆる野焼きが原因の火災が6件発生した。そのうち雲仙市で2日に発生した火災では、住宅に火が燃え移り、全焼。この家の住民女性が手足にやけどなどのけがを負った。また、農地の枯草や雑草を燃やした野焼きも頻発している。佐世保市では、「その他の火災」に分類される火災が前年度の同時期に比べ、14件も多いという。その多くが雑草などの焼却が原因で、空気が乾燥したため増加したとみられている。さらに、農林漁業者による野焼きが原因の火災も続いているため、同県はホームページや防災無線で注意喚起し、野焼きが必要な場合は自治体に相談するよう呼び掛けている。