金沢工業大学 産学連携により小型破砕洗浄機開発
2018/08/28
ニュース
8月27日、金沢工業大学は、会宝産業株式会社、株式会社リバーヘッドシステムズなどと連携し、破砕・粉砕・洗浄が一体化した小型破砕洗浄機の開発に取り組むと発表した。
企画構想をアール・トーヨー、福山セコ、桃太郎部品と連携して会宝産業が担当し、設計製作はリバーヘッドシステムズ。同大学ロボティクス学科土居隆宏准教授が技術アドバイスを行う。
同開発が成功すれば、従来、廃車ガラとしてシュレッダー処理されていたプラスチック部品の資源化が実現する。同破砕洗浄機は、破砕、洗浄することでポリプロピレン、SABS樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニール、ポリエチレンなどの再利用可能な樹脂に選別でき、フォークリフトでの運搬も可能。また、データ管理することで、どの車両からどれだけプラスチック素材を回収したか把握することが可能となる。
現在、日本国内で、年間約350万台の中古車が廃車となっている。それらは、解体業者で鉄くず、プラスチックくずなどに分別されているが、かさばる内装部品は保管や運搬が困難で、その多くが廃車ガラとして焼却や埋立処理されている。今後、同開発を進め、破砕・粉砕・洗浄一体化小型破砕洗浄機で自動車リサイクル事業における持続可能な開発目標の推進を世界規模で加速させたいとしている。