近畿の産廃、3年後に満杯…大阪湾埋め立て地
2011/05/24
ニュース
近畿の廃棄物で海を埋め立てる「大阪湾フェニックス計画」で、産業廃棄物の受け入れが想定を上回り、当初予定より7年早い2014年度に産廃処分場が満杯になる見通しになった。
管理する大阪湾広域臨海環境整備センターは、今年度から搬入量を09年度の3割減に制限しているが、東日本大震災で生じたがれきの受け入れも検討しており、関係者らは「処分場が足りなくなる時期が、さらに早まる恐れがある」と危惧している。
大阪湾の沖合4か所(泉大津沖、尼崎沖、神戸沖、大阪沖)を、近畿2府4県の168市町村で排出される廃棄物で埋め立て、土地を活用する事業。1989~21年度に産業廃棄物1760万立方メートルのほか、一般廃棄物を受け入れる。
ところが、都市部で建設ラッシュが起き、「ミニバブル」といわれた07年度には、民間からの産業廃棄物受け入れが、予定の3倍に増加。すでに計画の約8割にあたる1450万立方メートルが埋まり、このままでは14年度に計画量を超える見込みだ。市町村が搬入する一般廃棄物はまだ受け入れに余裕があるが、産廃用への融通は困難という。
出典:読売新聞