足立区、木製粗大ゴミを建築資材に 焼却せずリサイクル
2014/02/04
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東京都足立区は木製粗大ゴミの処理について、住宅廃材などを焼却せず建築資材にリサイクルする手法を導入する。ゴミのリサイクル率を高めるとともに、焼却処分による二酸化炭素(CO2)の排出を抑えることができる。関連費用として2014年度予算案に約4000万円を盛り込んだ。
今回導入する手法は、家具などの粗大ゴミを粉砕してチップ化し、接着剤で固めた「パーティクルボード」に加工するもの。これまで区の委託施設で回収・分別した家具などは最終処分場にある施設で破砕後、清掃工場で焼却していたが、14年度からはチップ化する事業者に搬送。その後、パーティクルボードの製造業者がチップを接着剤で固めて製材する。
区のごみ減量推進課は「パーティクルボードを使った家具が再び廃棄されても、同じ方法で建築資材にできるため半永久的にリサイクルできる」としている。区市町村が木製ゴミをパーティクルボードにしてリサイクルする手法を導入するのは全国でも珍しいという。区内の粗大ゴミで木製家具は布団に次いで2番目に多い。
出典:日経新聞